行ってきました、青森&岩手。
GW初日、ごった返す東京駅を抜け、
行くぜ、東北。
未踏の地、青森と岩手へ。
青森は、城下町・弘前。
日本で12個ある現存天守城の中で
唯一、東北にある弘前城を観に行ってきました。
<他の現存天守12城>
http://www.shirofan.com/news/12-japanese-castles.html
別に城マニアでも何でも無いですが、
弘前城では、まさにこれから100年に一度の大修理が行われるようで、
その前に、城の周りのお堀を一部一般開放し、
歩けるようになっていました。
お堀から臨む城はこんな感じです。
まさに100年に一度の眺めです。まじまじと見てしまいました。
これから石垣の改修に入るそうで、
なんとその間、この城を70m程移動するそうです。
このコンパクトな城だからできる事かもですが、
城を移動するってすごい事だな、と。
こういった歴史的資産を後世にきちんと
残していくという事はとても意義ある事だと思うので、
無事修理が完了することを祈ります。
微妙に話がズレますが、
僕がいつか関わりたいと思っている、
NOSIGNERのSignage for Heritageというプロジェクトも、
<Signage for Heritage>
お寺や仏閣の景観をデザインという観点から保ち、
あるべき姿を残していくという主旨なので、
こういう取り組み自体には非常に共感します。
日本の伝統技法をプロダクトに応用したり、
リ・ブランディングしたりする事例はたくさんあるので
それ自体は特段新しい試みではないですが、
(地味に大学の卒論テーマでした)
その土地で住む人々の事を考えると、
何かそういった取り組みが点で終わらずに
線として続き、じわりと効いていくような
施策が求められているんだろうな、と思います。
自分の場合、軸足をデジタルに置いているので、
そういった経験や人脈を生かして何か貢献できたらという想いは
強く持ってたりします。いつかそういう事例が作れたらと思います。
ここまで書いて、そういえば高3の時に
山形にある東北芸術工科大学の「歴史遺産学科」「文化財保存修復学科」に
興味を持ち学校案内を取り寄せた事があったことを思い出しました。
だいぶ攻めの選択になるので笑、結局辞めましたが
当時からそういう分野に興味を持っていたようです。
まぁ、当時の母の怪訝な顔が忘れられませんが。
<東北芸術工科大学>
http://www.tuad.ac.jp/department/
とまぁ、
そんな事がありつつ
弘前の次は岩手県・盛岡へ。
ここは乗り換えの関係で
1時間しか滞在することができませんでしたが、
浅田次郎の『壬生義士伝』に涙した身としては
いつか行ってみたい場所でありました。
着いた時点で18時を過ぎていたので
夕陽が沈む中、タクシーをぶっ飛ばしてもらい
小説の中で出てきた樹齢360年の「石割桜」と
映画の中で出てきた「一本桜」を観てきました。
タクシーの運転手の方がおっとりした訛りのある方で
主人公と被るところが多々あり、おー岩手来たなと思いました。
道中、盛岡について教えてもらう中で
「ここの冬は、本当に生きてくのが大変だでね」という話にもなり、
主人公が南部盛岡藩を脱藩した背景がリアルに伝わってきました。
本当に寒いみたいです。
<石割桜>
パッカーンいってます。
小説の中で「盛岡の武士は石ば割って咲け」という言葉が出てきますが、
300年間、盛岡人のアイデンティティーになってたんでしょうね。
近くで見るとモリモリしててすごいっす。
<一本桜>
既に葉桜になっているのと、
せめてもう30分早ければ、という感じでしたが、
こちらもしかと見る事ができました。
映画の中で主人公が故郷を思い出すシーンで
登場するのですが、これまた雪国・盛岡で懸命に
生きる人々を表現する象徴的な場所だと思います。
ちなみに、シーズンだとこんな感じです。くやしいです。
夜は、この春から晴れて岩手で
中学教師になった大学時代の先輩と会い、
こちらはしっかりと昔話に花を咲かせて
岩手を後にしてきました。
***
今年は例年に比べてとても暖かかったので
弘前も盛岡も満開の桜が見れず残念でしたが、
それはまた来いよというお告げだと思うので、
いつかまた行ってこようと思います。
その時は
(お決まりですが)
また行くぜ、東北。
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